専門医によるチーム医療

 一般の歯科医の出来ることは限界があり、一人ではとても大きな手術や複合的な治療には限界があります。私も数年前までは一人でかなり何でも行なってきましたが。私の力量の限界も感じ、何人かの専門医の力を借りるようになりました。その一人には 矯正の専門医の 山田先生。彼はご自身でも開業されてますが 大学卒業後 日本でも高名な矯正専門医の下、研修を重ね、現在に至ります。幾つかの歯科院での矯正治療をサポートし、2年前から私のところでも治療をお願いしています。月1日だけですが、多くの患者様を担当しており、私の歯科治療の審美部門の相談も行なっていただいております。
もう一人は 麻酔科の山口先生、彼は大学でも教鞭を取り、なおかつ大学病院でも麻酔科専門医として活躍されてる先生であります。特に私のところで大きな手術を行なうときに、麻酔医として患者様の全身管理と鎮静法を処置していただいております。私の専門は口腔インプラント認定として、一般手術や インプラント手術を専門としていますが。当歯科院の院長として、一般歯科治療中心に行なっております。もともと私は歯科技工のライセンスも取得してる為補綴(患者様の口腔内へ装着物、冠や義歯の制作
)の専門的なことも学びました。そして 歯科口腔衛生を担当する歯科衛生士が4名が、パートを含め勤務しており、各症例に応じてチーム医療の体系を持って対応してます。この専門家同士の協力は、私の歯科医院の治療には、現在欠かせない事となっております。現在このようなチーム医療体制、大学病院など大規模施設では当たり前のようになってますが、私どものような 歯科診療所ではまだ新しい試みといえますが、今後は多くの診療所でも行なわれていくことと思います。この背景には患者様の治療ニーズが高くなった事も一つにはありますが、医療の高度化が多くの専門医を生んだ結果と思います。
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画面は麻酔科医による静脈内鎮静法により、インプラント治療を行っている状態。
麻酔医 手術担当医 歯科衛生士2名による。4人体制でのチーム医療を行なってます。

2006年3月28日 4:20 PM  カテゴリー: 歯科技術情報

Well Come To All Ceramic Wold

ようこそ、オールセラミックスの世界へ
 今審美歯科世界は新歯科材料の導入が盛んに行なわれています。特に 従来の金属焼付け陶材冠
メタルボンドクラウン から酸化アルミナスに移行し、今は更に強度の高い 酸化ジルコニアへと材料の推移があります。これらのマテリアルは何を変えたかといえば、従来のオールセラミックス修復は単独歯のみにしか対応できない状態でした。1歯から数歯欠損のブリッジには対応できる強度を持っていませんでした。このことは 金属アレルギーなどを持った患者さんに対してメタルフリーとしての装着物の限界を示すものでしたが、酸化ジルコニアの登場で、真のメタルフリーの時代がやってきました。金属を使用しない利点とは?
1 金属イオンの流出による 歯肉の黒変がない。
2 金属アレルギーの心配はない。
3 冠の辺縁が 露出しても審美感を損ねない。
4 印象や形成時に歯肉深く冠の辺縁を設定しなくても良いので 精密な型取りが容易になる。
5 色調の再現性がいいため 自然な色合いの修復物が出来る。
6 高強度の為破損 破折が少ない。
7 比重が小さい為軽くて強固な装置が制作できる。
8 メタルや天然歯に比較してプラークやステインの付着が少ない。
9 永久的に色調が安定でしている。 変色がない。
以上のような利点があると考えられます
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上記の画像は国内で初の100パーセント酸化ジルコニアによって制作された下顎前歯4本ブリッジです。 当院ではこのように歯科学的根拠に基づいた安全で生体に優しい歯科材料を提供しております。

2006年3月28日 2:45 PM  カテゴリー: 一般的な歯科情報