この写真は、歯周病と虫歯に侵され抜歯したセラミック冠です。皆様も良くご存知のセラミック冠です。この冠は1歯10万円程度します。このケースは6歯分ですので、60万円程度したのではと思います。私どもが処置した症例ではありませんが、セットご10年程度でこのような無残な状態になりました。もちろん一番 お困りになってるのは 患者さん自身です。何故このような状態になったかといえば、一つには歯周病の管理が出来ていなかったこと。もう一つには不適合な状態で装着されたことによる、冠と歯の境からの新しい虫歯の再発です。このような状態ではいくら再生療法を行なっても、この歯を救うことは出来ません。皆様にもご理解をいただきたいのは、高価な物をかぶせれば歯を持たすことが出来るのではなく、虫歯や歯周病の進行の無い、いい口腔環境を作って 精度の高い装着物を作ることが重要となるわけです。
そのためにはよりよい材質を選択することがベストですが、保険内材料でも、かなりの処置が出来ると思います。また定期的なメンテナンスも、病気の予防や早期発見にも大変重要です。
2006年4月5日 5:06 PM カテゴリー: 未分類
2006年4月5日 9:59 AM カテゴリー: 未分類
今日は眠たい朝を迎えました。昨晩は 久しぶりのBOSTON5+麹町のS先生と集まりでした。BOSTOB5メンバー北海道からのK女史が、久しぶりに来るので 花見を希望してました。しかし此処のところの低気温の為、夜桜見物での外での飲み会はとてもじゃなと思い、桜肉のおいしい、西麻布のお店で集合。飲み会の後に花見でも行こうと企画してました。
麹町のS先生は 今年のOJでの功績を認められ 8月では大阪で発表ということになり、彼のお祝いもしたく、いつものメンバーで集合となったのです。いつものごとくBOSTON5のメンバーはそれぞれが個性が強い先生の為 自分の研究や考えを通す習性があります。お決まりのように昨晩も 景気のいい羽村市のF先生の毒舌を皮切りに 世界へ羽ばたく中年少女のK女史の、逸話で歯科の話に盛り上がりS先生の功績の乾杯の後、全く自由気ままに おのおのの意見を語り始めました。これが又 皆 くどい 人の話を聞きながらも 自分の意見を譲らない。新しいコンセプトの歯科治療の賛否で 天王洲のO先生は自身のPCを開き演説が始まり、彼の症例から 今までの実績をふまえ熱く語っていました。お相手のF先生は、既に半分眠って聞いていましたが・・・。やはりO先生は 一番熱い!といつも感じます。
酒の量もまし、益々討論もテンションがあがり気がついたら午前3時!おいおい今日は仕事だよと、思い足早に皆と別れ帰宅へと タクシーを拾いに外へ。しかし 午前3時にもかかわらず、路上には人があふれていました。そう今日は 今朝? 3月31日というより4月1日です。年度末です。歓送迎会帰り等の人、人、人。タクシーがつかまりません。困ったと思い、西麻布の交差点から渋谷方向に歩き、やっと1台拾うことが出来まし。そんなことで帰宅したのは4時を回ってました。
やはりこのメンバーで飲むと花より歯話でした。予定では飲んだ後でこの近くの毛利庭園にでも行くつもりだったのですが・・・・。
でも、いつものように元気をもらいました。このメンバーは万年青年、少女?の集まりでいつまでもこだわりを持って熱くさせてくれる仲間でした。S先生、ちゃんとお祝いも出来ずにすいません。益々の発展を。
今日は仕事終了後 久しぶりに家族で、娘の就職祝いと 息子の進級祝いを兼ねて食事に行きます。帰りに、どこかで 本物の桜を見物してきます。
皆様は 画像で楽しんでください。写真上段は 西東京市の枝垂桜です。
老いても、この桜のように人々を魅了する、人間でありたいと思います。
2006年4月1日 9:50 AM カテゴリー: 未分類
先週土曜日は朝1番から大きな手術がありました。上顎にインプラントを多数処置するケースでした。大学病院から麻酔科の専門医を招き静脈内沈静下(全身麻酔ではありません、意識下の処置です)で患者さんには眠ってるいただいてる間の処置でした。時間は2時間あまりでしたが、目を覚ました患者さんの最初の一言は「すごく楽だった!」の言葉でした。私に「先生、どのくらい時間が起ったの?」との問いかけに「2時間あまりですよ。」と答えるとびっくりしてました。この間患者さんは私たちの問いかけに応じて口を開けたり、閉じたり反応してくれますが、ご本人は全く覚えてないようでした。この処置は脈拍や心拍数、呼吸数などをモニター下にて監視して行ないますが、全く安定した状態でした。これは患者様に心因的なことも当然ですが肉体的にストレスをかけない事を意味します。本日消毒の為に来院しましたがほとんど腫れも痛みもないようでした。この方は10数年前に他の歯科院でインプラント治療をされた方です。現在もいい状態で機能してますが、そのときの手術が痛かったようで、今回の治療には少し抵抗があったようですが、今回は全くそのときのイメージとは違っていたようでした。従来はこのような麻酔科の専門医の処置は大学病院のみでしたが、今では一般歯科院でも受けられる事になりました。私もこの方法は患者さんにとってとても楽な治療方法だと改めて思いました。
2006年3月13日 3:41 PM カテゴリー: 未分類
本日は、6ヶ月前に高度の歯周病で歯周組織再生治療を行った患者さんの結果を再診査しました。右下第一、第二大臼歯に対して手術を行ないました。この患者さんはその前に右の対合部分にはインプラントによる人工歯根を処置しましたが、かみ合わせの歯が歯周病でぐらぐらして傷みはじめた為にせっかくのインプラント治療による咬みあわせが出来なくなりました。患者さんはこの歯も抜いてインプラントにしたらとのことでしたが、抜く前に最善の措置をし、自分の歯を残そうと患者さんを説得し、歯周組織再生療法を行ないました。6ヶ月の結果ですが、動揺していた歯は全く動かなくなりその周囲の欠損していた骨は再生して歯肉の炎症もなく素晴らしい状態に回復しておりました。もしも、あの時インプラントにするためこの歯を抜いていたら、患者さんには費用的にも大きな負担をしていただく事になっていたと思うと、私も最良の治療が出来たと思います。もちろんこの再生治療も 保険適用外ですので、自費負担をしていただきましたが、それほど大きなものではありませんでした。どのような歯でも再生医療の対象ではありませんが、早期の処置は結果の獲得も確実なものとなり、患者さんも大変喜んでおられました。
再生治療の方法は症例にも掲載しております。
2006年3月1日 4:42 PM カテゴリー: 未分類
最近の歯科技術の功績にはコンピューターは欠かせないものとなりました。特に補綴分野でのADCAMシステムによるオールセラミックス冠の制作は素晴らしいものがあります。適合も20マイクロ(1mmの1000分の20)と素晴らしい適合値を示し、特にジルコニアを使用したものではブリッジケースまで製作できるようになりました。インプラントの上部構造物を初めメタルを全く使用しない、生体親和性の高い装着物が容易に患者さんへ提供できるようになりました。とても素晴らしいことと思います。私たち医療従事者は患者さんに満足の得られる医療サービスの提供をしなくてはなりませんが、もちろん技術の向上も大切ですが、使用する材料も体に優しい物を選択することは大変重要と考えます。是非メタルフリーの素晴らしい世界をご要望ください。 症例集にこのケースの口腔内装着状態を掲載してます。
2006年2月27日 5:25 PM カテゴリー: 未分類
今年も新たな目標を持って勉強しようと、日本で審美歯科治療の第一人者である、原宿のY先生のもとで研修を始めました。先生が企画する、マスターコースでは審美歯科の考え方、その方法、使用する材料の選考などにいたる多義にわたるものです。私も審美歯科は行ってますが、何が審美か、どのように行なうことが治療ゴールかを改めて勉強してる次第です。先生の作品の多くをスライドで検証して、各症例ごとの問題点や治療指針、手技など細やかに説明していただけます。先生の考えは審美でもそれ以外の歯科治療、インプラント治療でも安定した咬合の構築と審美的な歯冠ー歯肉の調和を目的としてます。このことは私も常に念頭において治療してることと同一なことでした。しかしこの調和した歯肉ー歯冠(デントジンジバルコンプレックスといいます。)これを獲得するには、非常にデリケートな術式を必要とします。そして口の中に入るセラミック冠に代表される装着物の素晴らしいできばえは、きっと患者さんの満足に足りるものと確信します。素晴らしい、完璧な治療をしても、最後に装着される、冠の出来によって治療結果は大きく異なります。多くの患者さんはその冠の出来で、満足度が変わるものと思います。歯科治療の主役は私たち歯科医ですが、時には患者さんにとっては腕のいい歯科技工士さんのほうが主役になることが多いのではと思います。私の歯科院でも腕のいい歯科技工士さんに審美的な装着物を制作してきましたが、Y先生のご好意により、これからは先生と同じ技工作品を私の患者さんにも提供できることとなりました、今まで以上により審美的な装着物を提供出来ると確信いたします。
2006年2月9日 10:53 AM カテゴリー: 未分類
本日は今年度最終のインプラント手術を行ないます。診療は28日までですが、術後の経過と抜糸までの期間を踏まえて今日を最終日としました。振り返ってみると1年はとても早く感じます。今年も多くの患者様と接することが出来ました、簡単な症例から 難易度の高い症例まで、数多くの患者さんと数々のお話をさせていただき、治療の成果や限界などを説明させていただきました。おかげさまで多くの方々に喜んでいただいたと思います。しかしながらどなたでもオペを喜んで受ける方はいません、患者さんには治療結果を期待して、我慢をしていただいたと存じます。私やスタッフもそのために全力でお手伝いをさせていただいておりますが、手術の翌日に患者さんとお会いして「先生 思ったよりたいしたこと無かったよ」といわれるといつもホットいたします。中には大きな手術をした患者さんは、腫れや 痛みも数日残ることもあります。「大丈夫ですか?痛みませんか?」と尋ねると少し引きつった顔で、笑顔を見せていただき「先生、大丈夫。」と言ってくれますが、結果的に仕方の無い事とはと思いますが、申し訳ないなと心では思い、頭が下がります。「数日で痛みや腫れは、必ず取れますよ」と言って1週間ごの抜糸を待ちます。そのときには患者さんすっかり、痛みも無く、腫れも引いて、いつものにこやかな顔を見せてくれます。また心の中で「良かった。」とつぶやきます。こんな思いを1年間を通じて何回あったかと思うと、事故等も無くて本当に良かったと感謝の気持ちさえ憶えます。何時も緊張の中、細心の注意を払っての処置ですが、絶対ということはありません、そのために術前の診断の為にCT画像も取り入れました、処置中では常に確認の為の診査も行ないます。自分自身の研修も欠かせません。しかしこれでも絶対とはいえないのです。きっと来年も今年感じた事の繰り返しで治療に望むことと思います。そのためにも本日のオペは最も慎重に行なおうと思います。終わりよければ全て良しにしないと、更なる来年の向上は出来ないように思います。そして診療終了後、今日は、1年間、苦楽を共にしたスタッフと、忘年会です。
仲間に感謝をしたいと思います。
2005年12月22日 11:13 AM カテゴリー: 未分類
昨日インプラント手術を行なった、女性は86歳の方でした。この方は30年近くにも及ぶ前からインプラント治療をされていました。私の医院で上前歯に2年ほど前にインプラント治療をいたしましたが、下顎臼歯の古いインプラント、20年以上使用してるそうです。これがだめになって数ヶ月前に除去しました。その部分に再手術を行いインプラントを新たに2本処置したわけですが、最初は取り外しの義歯をお勧めしたのですが、患者さんに「先生、入れ歯なんか嫌です。」とあっさりと断られました。私は 年齢のことや 費用を考えてお勧めしたつもりなのですが、考えてみれば、患者さんが以前から何の為にこのような治療方法を選択してきたか、全く無視した考えでした。この方は いつまでも安心して食事が取れることを望んで 以前からこのような治療をしてきたわけですから「いまさら入れ歯なんて」という思いが強いのだと感じました。患者さんの健康状態は良好な為、ご主人の同意を得てインプラント処置を選択したわけです。
本日 午前中に消毒に見えました、腫れや痛みもほとんど無く、「先生、全く痛みも無かったですよ」といわれ、私自身、患者様のお顔を拝見して、ホットしました。いつでもそうですが、手術の翌日術後経過を見る為に、患者さんをお呼びするのですが、元気なお顔を拝見すると、安心します。やはり大きな処置なりますと 腫れや痛みが残るものですが、ほとんど方がたいしたことが無いとのご返事をいただけます。これは患者さんに感謝するべきことと思います。
最近は私が思うことですが、以前はインプラント治療した患者さんが寝たきりになって歯も磨けなくなったらどうするんだということが言われましたが、近年多くの意見ではご自身の歯またはインプラントのように固定された歯があったほうがご病気や高齢になって寝たきり状態になっても、食生活には有利であるという報告も多くあがってきてます。不安定な入れ歯で寝たきりでは上手に食事もとれなのではと私自身も思います。昨日処置した患者さんもきっとそうした思いもあるのではと考えさせられました。
2005年12月9日 11:28 AM カテゴリー: 未分類
今日は本当に寒い日です。あさから小雨でこのままだと小雪に変わりそうな天候の中、BOSTON5の研修会を開催しました。前日の正会員の6人?BOSTON5なのにと思われるかも知れませんが、会結成のとき5人で決定したのでこの名前がつきました。そしてゲストに友人の健造先生夫妻、千早先生 演者の 三好先生、白鳥先生を交え朝の2時まで、歯科治療大好きな仲間たちで技術のことや治療方法などについておお盛り上がりでした。他の話題が無いのかと思えるほど歯科の話題ばかり 今年はインプラント手術何回行なったかとか、どんな薬が効くのとか、外国の研修会に何回行き何を習得したかとかその方法は正しいのかとか・・・・・・・。全くは医者馬鹿の集まりでした。翌日は朝8時30分に会場に行き、研修者の来る前に会場準備、9時半スタートの白鳥先生を待って、いよいよ研修会が始まりです。
彼の内容はデリケートな手術手技会場からは「うまいなー!」の歓声が聞こえそうな見事な仕事ぶりでした。ほんとは私を含め感動のあまり声もでなかったのが本音です。それでも講義の後に質問をさせていただき わかりやすい回答をいただきました。次は歯科医師なら誰でも行う補綴の話を築地で開業してる小川先生からのお話でした。彼の仕事のこだわりも「すごい!」消して妥協しない姿勢を見ることができました。特に若い先生方にはいい話となったのではと思います。自分に甘くすれば、技術の向上など全くで出来ず、今の治療レベルまでどんどん落ちてしまうことになることを先生は言いたかったのではと思いました。とかく今の歯科界はインプラントを代表する派手な治療に先行しがちですが、一つ一つの仕事をきちんと行なうことの大切さを改めて感じた次第でした。
昼食をはさみ、午後2時から、三好先生の精力的な講演。彼は今最も進化した考えのインプラント治療を報告してくれました。歯の無い患者さんがインプラント手術をしたその日から食事が自分の歯があったように出来るのです。これは本当に朗報です。インプラントの植立本数も従来より少なくて済むことは経済的にも有利ですし、施術の大きさも小さくて済みます。私も来年から導入を検討したいと思いました。追伸ですが先月、三好先生から 彼の主催する講演会で話してくれと頼まれましたが、都合がつかない為お断りしました、先生には改めて声をかけていただいたことに感謝いたします。是非こんど都合が合えば また声をかけていただけたらと思います。
寒い日にもかかわらず、会場は熱気にあふれ、研修会は素晴らしい3名の歯科医師のおかげで内容のある会となりました。いつもは私たちの仲間も演題を出すのですが、今回は聞き手に回りました。改めて勉強しなくてはと思い、早速来年の活動予定を、講演会終了後メンバーでしました。皆もっと高いレベルを目指そうと意気投合しました。今回はいい刺激となったようです。
来年は審美歯科の第一人者、ロサンゼルスのピーターケイ、モィ先生の審美インプラントの勉強に行こうと、約束をして会場を後にしました。いつまでも熱い気持ちを忘れないでいたいと思います。
2005年12月6日 11:57 AM カテゴリー: 未分類