Almost perfect
この写真は上顎中切歯のセラミック冠製作の為の模型と出来上がったオールセラミックス冠です。
模型は オールセラミック冠を製作するために、歯を削り、型を取り 石膏にした常態です。この切削面と歯肉と歯の境が明確に模型に再現されてます。わずか2本の歯の形成 型取の為に1時間以上費やします。歯を削るときは 3倍強の、拡大鏡を用いて丁寧に削り、決して歯肉を傷つけないようにします。裸眼ではこのような作業は不可能です。印象は歯肉溝内に圧排糸を2重に入れて慎重に型取をした結果このような模型が出来上がります。此処までは歯科医が行なうこと、とても重要な作業です。この模型が優れてないといくら高価なセラミックを入れても、歯肉の炎症等はなくならずに、歯肉の退縮等が起こり審美障害の原因にもなります。
下の写真は 精巧な模型の上に制作されたセラミック冠ですが、これは歯科技工士さんの仕事です。
巧みの技ともいえる、芸術的な仕事だと思います。歯の形や色はとてもデリケートな構成をしています、単純なように見えても、白さの中には茶色、黄色 赤、灰色のベースに、透明感がある場所や 半透明の場所 白濁した場所など 様々な要素が含まれます、このような色調の再現は、大変難しい作業で テクニックばかりでなく、技工士さんの感性も随分と反映される、仕事だと思います。
また、型を取るまでには歯科衛生さんによる歯周病の管理が十分されてないと 型を取ることも出来ません。歯科医師、歯科衛生士 歯科技工士さんの担当の全ての工程が確実に遂行されて、初めて良い結果が生まれることとなります。プロフェッショナルな仕事をやり続けること、これはMUSTです。
2006年10月25日 5:56 PM カテゴリー: 未分類