これ、仮歯ですか?

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 この写真は 患者さんの治療中に使用する仮歯です。このように、治療する前に型を取り先に制作してから、不適冠を除去し、咬み合せを確保して治療に入ります。治療中は仮歯でも全く問題が無い状態です。多くの患者さんは「先生、これって仮歯ですか?」と言われることが多いですが。最終的な装着物を想定した 歯の形を再現することは、とても重要です。この仮歯を基準に、患者さんと色や歯の形を検討する為の、基準となります。特に前歯部審美ケースの場合は、何回も仮歯の調整をして健康な歯肉の形を獲得後 最終印象に入ります。また顎関節症などの症状を持った患者さんにも 長期的に仮歯で使用していただき、顎位の安定を待って 本印象に入ります。一般的に多くの歯科院では仮歯は一時しのぎのように扱われてますが、当院のように 審美やインプラントを行う歯科院ではとても重要な位置を占る装置です。またこのような装置を通常はテック(テンポラリークラウン)と言われますが、長期の使用に耐え、歯肉の形態や状態を整え、最終補綴物の重要な情報を得る様に設計をしたものを、プロビジョナルレストレーションと言います。当然当院では後者を使用しています。このような装置を使用することで美しい最終装着物を得ることと考えます。治療途中の装置でも、妥協は許されないのです。

2006年9月29日 5:05 PM  カテゴリー: 未分類

母校臨床懇話会講演を終えて

 昨日、BOSTON5メンバー 小川先生と母校、インプラント科での臨床懇話会にてお話をさせていただきました。小川先生は前歯部審美領域のインプラント治療について 多くの臨床からの問題点や 処置について、多彩な写真資料から素晴らしいお話をされました。私は欠損症例にインプラントを用いることの有効性について、従来の処置方法から、インプラントを利用した場合の利点を 自身の症例からの報告でした。会場には 多くの恩師がいられ、その中での話は大変緊張するものでした。事前に原稿も用意しましたが、話が始まりましたら 原稿を読む暇も無く、あっという間に時間が過ぎ、伝えたいことの半分も話せませんでしたが、会場の先生方は 最後まで清聴していただき、感謝申し上げます。会場にはお世話になった先生のほか、若い研修生も多数来られ、これからインプラント治療を始められるような方もいました。臨床にインプラント治療を取り入れることで、何が変わるのかを、小川先生、私の話のなかで、何か感じ取っていただけたら幸いです。今回の講演には インプラント科の田中先生、星先生のご尽力のおかげで行なわせていただけました、改めて、感謝いたします。私の行なってるインプラント治療は、大学でお話しするような高度な内容ではないと思いましたが、、私の歯科院でも、大学でも患者さんはインプラントを入れに来るわけではありません、「咬める様にしてほしい、自然な口元を取り戻したい」と言った希望をもって来院されるわけです。あくまでもインプラントは歯を支える土台の機能を持った処置です。このインプラントをを用いて如何に咬み合せを作ったり、自然な歯並びを構築するかにより、患者さんの気持ちや希望に応えることが最終目的です。私のような一開業医でも、患者さんの力になれると思い今回、歯科大学の先生の前でお話させていただくこととしました。 今後益々インプラント治療は盛んになると考えます、しかしながら数多くの成功例の裏には失敗も着いて回ることも事実です。患者さんの期待を裏切らないような治療を提供する為に、大学医療機関と我々一開業医との連携は益々重要と思う次第であります。
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2006年9月29日 10:35 AM  カテゴリー: 院長報告

自費診療、らくらく支払いシステムの導入

 「自費診療で、綺麗に治したい、インプラントをして咬めるようにした。でも治療費が・・・。」と考え中の患者様に朗報です。当院では、治療費を無理なくお支払いいただけるシステムを導入しました。治療費の請求日から6ヶ月間は手数料 、金利など不要です。たとえば、治療費請求日から 6ヶ月内に分割 支払い完了いただければ、余分金利など費用がかかりません。またそれ以上の場合でも、6ヵ月後より金利が発生しますから、ご自身の計画に合わせてお支払いいただける、システムです。お申し込み時には個人審査がありますのでご了承ください。直接患者様とクレジット会社のご契約となります。詳しくは当院窓口のパンフレットまたはGE Money Care Careditについてお問い合わせください。
フリーダイアル 0120-090980 GE コンシューマーファイナンス

2006年9月26日 10:26 AM  カテゴリー: ホームページからの情報

私、歯医者に来るのが楽しみになりました!

 最近いらしてる患者さんです。女性の方ですが、今まで歯科院へ行くのが嫌で、嫌で痛くなった時だけ 通院していたそうです。私の歯科院をホームページで知り、思い切って悪いところを治そうと決心したそうです。何故 私のところを選んだのかを患者さんに尋ねたら「先生のところだったら、綺麗に治してくれそうだから」との事でした。さぞかし、今まで悩んだ結果の上での決心だったのでしょう。最初は 問い合わせメールが始まりでした。私は問い合わせのメールには必ず返事を書きます。文面では即答できかねる 内容もありますが、患者さんが少しでも歯科治療に理解をもっていただけるように、お答えしますが、他の院での治療について 私の意見を求められることが一番困ります。どの先生も一生懸命治療してると考えますが、各先生によってその治療方法なども異なります、その結果治療期間、費用なども変わってくるので一概にそれは間違いですとは言えないことが多いのです。先の患者さんも最初は、私にメールで問い合わせしてきましたので、私の治療の方法 考えを返答しました。それで判断して来院されたのです。この患者さんの歯科医嫌いは、お話の上良くわかりました。何処の医院へ行っても痛い思いをしたそうです。結果 最後まで続かなく、歯を駄目にしてきたようです。私は痛みに対するトラウマを持ってる患者さんへは最初 絶対に痛くない治療を行います。これはMUSTです。此処で私が同じ経験をさせたなら、勇気を持って来院された方の気持ちを裏切ることになります。歯科治療は痛くないということを経験的に知ってもらうことがとても重要と考えます。この方にも麻酔をするときには、無痛で行ないました。
「先生、痛くない!」喜んだ声で言ってもらえました。これがきっかけで、この方はその後の治療に積極的に来られ 今では何でも受け入れてもらえました。先日母親と電話で話したそうです、母親から「お前どうしたの?自分から進んで歯医者に行くなんて!」といわれたそうです、本人も、御自身の変わり様に、照れくさそうに苦笑いしていました。この方の治療もあと少しで終わります、歯科治療を受ける自信が無いのは、自分が悪いと思っていたようですが、今後そうのようなことは無くなったのではと、その患者さんの顔を見てると感じました。

2006年9月12日 7:17 PM  カテゴリー: 未分類

インプラントのための歯槽骨増大方法

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 この症例は 歯周病で歯を失い インプラント希望で来院した患者さんの口腔内写真です。現状ではインプラントはおろか残存歯も危ない状態でした。状況を説明し基礎歯周治療終了後に、インプラントのための歯槽骨増大術と歯周病のための外科処置の治療選択しました。
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 歯肉を開いた状態です。自然に抜けた場所やその周囲の歯を取り囲む骨がかなり吸収しています。これが歯周病の実態です。
DSC_0015.JPG歯周組織再製治療 エムドゲインと歯槽骨増大処置 GBRをしました。今後3~6ヶ月後にインプラント治療に入りたいと思います。
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 外科治療終了時の状態です。
 歯を失うことは様々な原因があると思いますが、歯周病の高度な進行は歯ばかりでなく、歯を支える骨をなくす結果になる為に インプラントのみならず ブリッジや義歯を入れるのにも支障をきたします。
特に前歯部領域では歯と歯肉のバランスが審美に大変重要で、外観からも見える場所です。このような部位へのインプラント治療はいかに適切な場所にインプラントを植立出来るかが鍵となります。もしインプラントを立てる場所が無ければこの処置のように、歯槽骨の増大方法も必要とされます。

2006年9月6日 10:23 AM  カテゴリー: インプラント関連