患者さんの希望に応えて
高度歯周病と冠不適合の慢性虫歯の治療を希望された患者さんの写真です。歯牙の状態も悪く、通常でしたら、抜歯のケースではないでしょうか。患者さんの希望で何とか保存できないかとの申し出でした。
歯周組織再生療法 エムドゲインと骨形成を行なってる状態です。歯肉を開けたら 骨欠損と 深い歯周ポケットが認められました。この段階では歯はグラグラしてました。
治癒後の状態です。深い歯周ポケットの改善と、不ぞろいな歯肉の形が改善され、歯周組織は健康的な状態が獲得され、動揺した歯も動きが無くなり保存が可能となりました。この治療で、私が 特にこだわったことは、抜歯してインプラントにするには、審美的結果を得る為には、かなりの難しさがあり、おそらく抜歯したなら、そこの部分の骨は失われ、審美的なインプラント治療は難しいと考えました、患者さんの希望もあり、ご自身の歯を保存して、良好な状態を獲得した治療ケースです。最後の写真はセラミック冠を装着する為の印象状態です。歯肉からの出血もほとんど無く良好な状態を得られました。
治療結果の良否は高額な処置の選択ばかりでは無いと言う、一つの症例です。
2006年10月6日 11:23 AM カテゴリー: 歯科技術情報