歯の欠損数とインプラントの本数の関係

歯が欠損したらインプラントを何本使用すればいいのでしょうか?
1歯欠損=1本インプラント
2歯欠損=2本インプラント
3歯欠損=2~3本インプラント
4歯欠損=2~4本インプラント
5歯欠損=3~5本インプラント
6歯欠損=3~6本インプラント
全顎欠損=6~12本インプラント
おおむねこのようになります。此処で重要なのはインプラントの使用本数が増えれば、費用も高騰することです。1~2本欠損では欠損数だけインプラントの数は必要ですが、それ以上になるとインプラントの数を減らすことも出来ます。もちろん咬合力や 顎堤の状態によってインプラントの数は決定されますが。必ずしも欠損歯数とインプラント数は一致しなくてもいいと考えます。
この考えは インプラントは 天然の歯根とは全く異なると言う、観点からで
、一度骨と強固に結合したインプラントはコンクリートに埋め込んだアンカーのように周囲と強固に一体化するためその、咬合負担は天然歯よりはるかに高いと考えます。しかしながら インプラント形態は純粋な円柱に近いため1本では回転モーメントに対して弱いため、特に大臼歯部では2本以上の固定が望ましいと言えます。またインプラント表面積のみで骨との結合を評価するグループもあるようですが、生体とのバイオインテグレーションを考えると必ずしも長く太いインプラントが有意とは結論付けられません。
インプラント治療を行う上で 最小限の処置で有効な結果を求めることは重要と考えます、患者さんの外科的ダメージを小さくすること、費用の高騰を抑えることは 今後のインプラント治療にとっても大変重要と考えます。

2005年9月28日 10:15 PM  カテゴリー: 最新歯科情報

不安定な義歯にインプラント応用

 大きく、吸収した顎堤の義歯では維持、安定が得られず、食事中はずれたり、義歯が動き顎堤をいためたり、患者さんの生活に支障をきたすことが多く見受けられます。私たち歯科医も何とか患者さんに満足の得られる義歯の制作に努力しておりますが、正直言って限界もあります。しかしながら今日、日本人の平均寿命が伸び、生活の質を問われる時代に、好きなものもたべれないとは、大変残念事だと思います。私はこのような患者さんに対してインプラントを2本ないし3 本程度使用し、安定した義歯の制作を提供してます。、多くのの症例で インプラント支持の義歯は患者さんからの多くの、評価をいただきま
した。その結果少数のインプラントで機能的な義歯の提供が出来る結果を得ました。インプラント手術もほとんど切開しなく済むようにしたことで 術後の痛みも腫れもわずかとなりました。そして手術ご当日から使用してた義歯をはめて帰る事が出来ます。患者さんにとっては朗報だと思います。是非でお困りの患者様は一度ご検討してみてください。

2005年9月28日 10:14 PM  カテゴリー: 最新歯科情報

患者さんの我慢に支えられてる歯科治療

 よく歯科治療の話ででてくることで「痛かったら左手を上げて知らせてください。」と治療のとき歯科医が患者さんに言うことですが、この時手を上げた患者さんに私たち 歯科医はすぐに治療を中断して痛みを和らげることをしないで「もう少しですから頑張ってください。」というのは、何か変ですよね。
本当は 治療を中断して、患者さんの苦痛を取ってあげなくてはならないのに。何のための合図か・・・・。私も日常の診療でこのような、良くも 悪くものの会話で 患者さんと接してることが多いように思います。今から10年以上の前の歯科治療は この典型で治療は痛いもの、患者さん我慢して当たり前 こちらは見てあげてるんだというような風潮が歯科医療にはあったような気がします。もちろんその中でも優しく、親切な先生も沢山いたことですが。私の父も歯科医でしたのでよく父の仕事も見てましたが、そのころは 患者さんの数も多かったこともあるのか、2時間待たせて5分の治療(私の感想ですが、今では考えられない・・・。)で、一日一人で100人 治療したとよく豪語してました。麻酔の注射は 一気に注入して薬が、風船のように歯肉を膨らませていることもあったようだった。もちろんこれは痛いこと間違いなし!、でも患者さんは じっと こらえている。女性の患者さんなどは 涙目になっていたこともあった。確かに今でも麻酔の注射は針も細くなり、機械式の麻酔器の使用で 格段に痛みを感じなくなってきたが、痛みが0ではないのも事実である。父の麻酔に比べれば 格段に痛くは無いと自負してるのだが やはり 患者さんによっては痛みをこらえてもらっていることもある。申し訳ないと、心で 謝ることにしてます。他の医療でも最も嫌われるのが歯科治療と思われてるようだ。確かに痛みは 私自身も嫌である。でも他科の治療だって 痛みを伴うことだってあるはずある。ではなぜ?歯科ばかり嫌われるのかと考えると一つには 歯科は外科系に分野、切った 貼ったが日常的に行われてること。2つに頭に近い場所 不快感が伝わりやすい。3つに 何をやってるか患者さんからは見えない。この三点が大いに歯科治療を嫌なものしてるのではと思うのである。では 患者さんに必要以上の我慢をしてもらわなくて歯科治療を行うには、一つに歯科医が 歯科治療が不快感のある治療だと認識することがとても大事だと再認識すること。2つにできる限り リラックスできる環境で患者さんと接すること。3つに 良い機材、材料を惜しまず使用すること。4つに十分な時間を持った診療体系を作ること。
 私の 反省と目標です。何時までも患者さんの我慢に支えられた歯科治療のぬるま湯に使ってるわけに行きませんので。

2005年9月14日 12:20 PM  カテゴリー: 医院長のひとり言

目が覚めたら歯科治療が終わっていた!

 多くの方が歯科治療に対して、何らかの不快感、ストレスをお持ちではないのでしょうか。治療中の痛みや、長い間口をあけてること、歯を削るときの機械音、薬剤の臭いなど幾つかあげられるのではと思います。もちろん、口腔内の治療を行う場合このような、行為は避けられませんが、この苦痛を軽減、または全く感じなく治療することも可能です。笑気沈静法や静脈内沈静法は歯科治療を苦手とする患者様には有効な手技だといえます。
 笑気沈静法について
 笑気沈静法は一般の歯科治療に際して適用されます。もちろん保険適用です。この方法は 笑気ガスと酸素を鼻から吸引することで リラックスした気分の内に治療を行う方法です。この薬剤の効果は痛みを感じにくくすること、気持ちがリラックスできること、血圧や呼吸数を安定あせることが特長ではないでしょうか。術中は意識はありますので、患者さんとの会話も通常の治療と全く同じです。治療終了後は酸素を吸入することで、通常の状態に戻ります。
 静脈内沈静法について
 専門の麻酔医により行なう処置です。インプラントなどの手術の際に眠った状態で処置を行なうため、患者さんは全く痛みも、術中の不快感も感じませんし、術後は沈静中のことは覚えてない、健忘効果もあります。また 全身管理が行ないやすく 血圧や呼吸も一定に保て 安全な方法です。但し保険適用外のため自費扱いとなります。通常の歯科治療では行ないません。
 当院では専門の麻酔医を大学病院より派遣していただきこのような処置も対応しております

2005年9月14日 8:51 AM  カテゴリー: 歯科技術情報