審美歯科 より自然に よりリアルに

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当医院処置例 右中切歯を左天然歯のように忠実に再現しました。天然歯の細かい色調が再現されてます。約20色のブレンドしたセラミックパウダーを使用してます
 多くの患者さんは健康で美しい口元を希望されます。従来からの歯科治療は患者さんの痛みや苦しみ、不快症状を除去することから 失われた機能の回復へ力が注がれています。しかしながら患者さんの生活意識の向上は機能回復からより美しい口元へとエステテックの要素を取り入れた治療も希望される方も多くなりました。この審美歯科治療の発展には最新歯科マテリアル、機材の開発登場による大きな恩恵があります。
 近年のセラミックス修復には目を見張るものがあり、一つには新たしい材料の登場によるメタルを全く使用しないメタルフリー修復を可能とした、酸化ジルコニアの登場にあります。従来オールセラミックス材料は酸化アルミナが主成分でしたが、このジルコニアの登場で著しい強度を持つことが出来ました。このことは大きなブリッジワーク処置が可能となったことや インプラントの支台部分の製作、上部構造体の製作を可能とし、ジルコニアの性質は生体に対して高い安定性の為歯肉の炎症などは全くないようです。元々セラミックスは最も安定した材料の為、プラークの付着も少ない為に歯周病に対しても有効な素材と言えます。更に最近ではこのセラミック素材を巧みに使いこなせる技工士さんの登場で、従来では想像もつかない、冠やブリッジの上部構造ができるようになりました。最も再現の難しい1本の歯を作る場合、両隣の歯の細やかな形態や色調を再現するには大変な作業です。これを患者さんの口腔内を見ずに再現するには、近年のデジタルカメラによる情報も欠かせません。また、どんなに素晴らしい技工が出来たとしても精密な印象や形成は私たち歯科医が提供しなくては、本末転倒です。最新マテリアルと素晴らしい技術のコラボレーションによって現代審美歯科は支えられいます。
  
            医療法人愛光会 理事長 村田功

2010年4月19日 5:52 PM  カテゴリー: 最新歯科情報