8月に入り暑さもまだまだ続きそうな天気です。先日 歯科関係の雑誌の記事掲載を頼まれてましたが、暑さボケのせいかうっかり 提出期日が迫ってることも忘れていました。担当者からの問い合わせに、近日中に送りますと返事をして、即効で書き上げ送付することが出来ました。校正はまだこれからですが、限られたスペースにまとめるのは大変でした。内容は患者さんに優しいインプラント治療と題し、トピックスのフラップレスサージェリーに着いての問題点をQ&Aの形で書き、私の私見を交えた文章としました。9月には所属学会で、インプラント100時間コースの受講者のために、臨床発表です。この発表でも私が通常の診療で行なってる処置について。話をしたいと存じます。現在のインプラント治療はコンピューター支援のによって、多くの恩恵をもたらせれてきました。しかしながら外科処置を伴うことは、全く変りません、その多くの支援ソフトを有効に用いて患者さんに優しい治療をする事は 本当に素晴らしいことと思います。しかし結局は使う側の技量によって、素晴らしい結果が伴うこととなります。機械が勝手に処置してくれるわけではなくあくまでも術者主体です。このあたりの事を これからインプラントを創める先生たちにもお話が出来たらと考えてます。また9月末には大阪で口腔インプラント学会があります、その後は9月末から10月にかけて、モナコでヨーロッパインプラント学会があり、参加予定をしてます。そんなわけで今年の盆休みは一部10月に繰り越して取らせていただく予定です。
本当は11月にタイでの無料歯科活動も誘われてますが 日程の都合次第でどうなるか・・・・・・・・。
2009年8月7日 12:09 PM カテゴリー: 医院長のひとり言
<マウスの歯>再生 正常な機能を確認 東京理科大など
8月4日6時1分配信 毎日新聞
歯のもとになる組織を歯茎に移植して歯を再生し、正常な歯と同等の機能を持たせることに、東京理科大、東北大、東京医科歯科大などのチームがマウスで成功した。4日発行の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。入れ歯やインプラント(人工歯根)に代わる治療につながる成果で、他の臓器や器官に応用できる可能性もあるという。
東京理科大総合研究機構の辻孝教授(再生医工学)のチームはこれまでに、胎児マウスから、やがて歯になる細胞「歯胚(しはい)」を取り出して培養し、「歯の種」(再生歯胚)を作成。成体マウスの上の奥歯を抜いた後に埋め込み、神経や血管を含め歯をまるごと再生させることに成功している。
機能を調べた今回の実験では、再生歯は歯茎移植の38日後に生え始め、約50日で下の歯とのかみ合わせが可能な高さまで成長した。マウスの50日は、人では約5年に相当するという。
また、歯に力を加え実験的に矯正したところ、通常の歯と同様にあごの骨と歯をつなぐ骨の形が変化し、再生歯があごと機能的につながっていることが確かめられた。再生した神経が痛みや圧迫の刺激を脳に伝えていることも確認できた。
マウスは系統が同じなら、違う個体同士でも組織や器官を移植することが可能だ。だが、人の場合は臓器移植時のような拒絶反応が起きる。チームは今後、拒絶反応の心配がない患者自身の歯や口内の細胞を使って歯胚を再生する研究に取り掛かる。【元村有希子】
2009年8月4日 3:03 PM カテゴリー: インプラント関連
最近のインプラント体の研究は如何に骨と強固に結合することができえるかという方向に 多くの研究がなされている。インプラント治療を受ける患者さんはもちろん、私たち インプラントジスとのとっても朗報といえる 報告があった。
インプラントのチタン性能向上 紫外線で2-3倍に
【ワシントン17日共同】歯科のインプラント治療で使われる人工歯根などのチタン材料は製造後、骨細胞との接着力が半分以下へと急速に劣化するものの、紫外線の照射で回復することを、米カリフォルニア大ロサンゼルス校歯学部の小川隆広准教授(修復・インプラント学)らのチームが17日までに発見した。研究の一部を近く英国の専門誌に発表する。
劣化後の接着力を2-3倍に高める技術を、日本で年内に実用化させるための準備を進めている。世界で年間数百万人が利用しているとされるインプラントなどの治療効果向上に役立つと期待される。
失った歯を再建するインプラント治療では、ねじのようなチタン製の歯根を手術であごの骨に埋め込み、骨の細胞が歯根を覆って固定される4、5カ月後に、人工の歯をかぶせて完成させる。
チームによると、チタン材料は製造直後から空気中の炭素が表面に付着し、細胞との接着力が1カ月後に約半分に、実際に使われることの多い数カ月後には約3分の1に、それぞれ低下することが分かった。
小川准教授によると、接着力が低下すると歯根が抜け落ちるリスクが高くなる。
一方、チームは特定の波長の紫外線を照射すると炭素が除去され、接着力は照射しない場合に比べ、埋め込み後の早期には3倍、最終的には1・8倍に高まることを、ラットの実験で確かめた。
2009年7月30日 11:20 AM カテゴリー: インプラント関連
昨日は連日の雨の合間で久しぶりの好天、といっても朝から30度を超える暑い日でした。予定していた、インプラントオペの患者さんの健康状態が不良のため、オペ中止となり、急遽 小旅行となりました。ガイドのO先生 札幌からのK 先生 とスタッフと私の4人で、O先生御用達の江ノ島スパへ行くこととしました。品川から藤沢までグリーンで?? これが快適なんです。対面式の座席で K先生が買ってきた朝シャンを飲みながら45分で藤沢へここから乗り換えて片瀬江ノ島まで、車内は海水欲のお客さんで結構一杯でした。片瀬江ノ島から徒歩で江ノ島まで10分。10数年年ぶりの江ノ島でした。ついたらガイドのO先生がスパの前にある露天での食堂で一杯、冷たい生ビールと 焼きハマグリ 生シラス アジのたたきと イカ焼きで1時間ほど早い昼食、これが旨い!食後 江ノ島スパへ、またここが結構リッチなつくりで内容も充実した設備 なんと言ってもすいてることが最も贅沢でした。水平線を一望できる温水プールにつかり日光浴、まさに近所のリゾートです。その後はリラクゼーションルームでマッサージ、午後4時までスパでくつろぎ、小腹もすいたので、七里ガ浜のイタリアンレストランのロンディーノを目指して江ノ電に乗車、町の中建物、車をすり抜けながらのんびり走行する、まるでチンチン電車のような江ノ電に始めて乗車しました。結構感激です!湘南の地は車で来ることしかなっかたので今回の旅のような電車は初めて、今まで見ることもなかった景色に触れることが出来ました。七里ガ浜駅で降り、国道に向かいすぐの黄色い建物のレストランが目的地、ここもガイド御用達の店だそうです。白ワインとビールで乾杯!夏野菜のバーニャカウダーとイサキの香草焼き、いわしのマリネ、その他いろいろ、美味しかった!小腹も満たされ いざ鎌倉へ!と 学生時代よく行った。田楽という炉辺焼きに経向かいました、日曜日のため休日でした、でも良かったまだ営業してるようでした。ここの女将さんにはとてもよくしてもらいましたので会いたかったのですが、少し残念でした。それでは最後締めとして、私の大好きな逗子のラマーレチャヤへ案内しました。イタリアン 地中海料理と続きましたが それはそれで店の味がちがいます。2階のテラスに案内され 夜の海風に当たりながら 赤ワインとトマトの冷たいポアレ、サザエの冷たいサラダ、イカのわさび焼き、 エトセトラ。
何年ぶりだろうか ここへよったのは、10年はたってるんだろうと思う、昔のまま何も変わらないたたずまい、この店へ始めてきたのは20歳ぐらいの頃 既に30年以上前のこととなる 外観は当時サーモンピンク色だった それから今の薄いペパーミント色の変ったぐらいで ホント昔のまま、変わったのは歳を重ねた自分だけかもしれない。此処へ来るのは記念日や特別な日に来た記憶がある。何か、あるときに来る特別な場所なんです。きっと今日来たことも数年先いい思い出となっていることと思う。
最後のデザートを注文して時間も9時半を回って タクシーを呼んで逗子まで帰り、旅も終わりのときにO先生が鎌田で旨い餃子があるので食べに行こうとのこと、え!まだ終わらないの? 京浜急鎌田で下車してJR鎌田まで結構歩きついたとこは11時過ぎ 店は閉店。近くの台湾料理屋に行き 無理やり餃子を注文して早々に勘定、品川についたのは11時半を周り、駐車場から車に乗り換え帰宅したの午前0時過ぎ。せわしくも 内容十分な小旅行、皆さんお疲れ様でした。青春の足跡を再走破した思いでした。O先生ガイドご苦労様、
K先生 スタッフのかた 湘南を満喫できましたか?
2009年7月27日 4:23 PM カテゴリー: 医院長のひとり言
現在 当歯科医院のホームページ 特に症例集をリニューアルしてます。今までより多くの症例と大項目での検索、ワードでの検索など患者様が見やすく ご自信が探してる治療方法などわかりやす記載しています。たとえば 検索でインプラント 前歯 を入れていただくと 前歯のインプラント治療の症例がアップされます。または 奥歯欠損と入れていただきますと、奥歯のインプラント治療やブリッジの処置症例を見ることができます。多くの皆様に少しでも歯科治療方法を解っていただきたくこのような、ホームページを作りました。現在製作中ですの、作動にはまだ不具合もありますが、多くの患者様の治療の参考になれば幸いです。
2009年2月28日 10:29 AM カテゴリー: ホームページからの情報
40代の女性患者さんです。前歯の治療を主訴に来院しました。前医でセラミックの冠を入れたものの歯茎が下がりそれを治したいとのことでした。最初は綺麗に装着されていたとのことですが 経年的にこのような状態になったのことです。私はこのような治療を進める上で 何故このような状態になったかを想像、診査します。
歯ブラシの強い使い方による歯肉の退宿
歯周病の進行による歯周組織の後退
かみ合わせによるし歯牙の移動による歯肉の後退
舌の圧力による前方への歯の移動
元々不適合な処置による歯肉の後退等、、、、、。診査しながら 想像して治療計画を立てます。このようになった原因が突き止められないと同じように高価な被せ物をしたところで数年後には同じ結果になることでしょう。
この患者さんの治療計画は下の出っ張った1本の歯を抜歯して、上下の前歯を後退させる目的で、目立たない矯正装置クリアライナーを使って矯正治療、その後歯肉の後退した部分に歯肉移植を行い最終的オールセラミック冠で処置を考えました。ここで大事なことは上下の咬みあわせを安定させることがこの治療での肝となると思います。このような場合には矯正による歯の移動や傾斜を直すことは絶対条件となります。乱暴なやり方をすれば奥歯まで削り冠を被せて咬みあわせを作る方法もあるかもしれませんが、傷つけた歯は元には戻せませんから、時間はかかりますが第一選択は矯正によるかみ合わせのコントロールと審美処置の為の歯の位置あわせです。患者さんに治療方針と費用を説明しました、最初はこの年で矯正ですかと考えてましたが 治療のゴールの為にの前処置とこれから安定したか見合わせの為に理解をしていただきました。
よく週刊誌などで前歯ので凸凹を3回で治すとか数週間で治療完了出来ます。などとか宣伝してる広告を見ます。とても矯正で数週間では治りません、歯の根の位置が正しい場所にないと綺麗な歯並びは出来ません。歯を並べるために健康な歯の神経を何本も除去することなどナンセンスです。患者さんの気持ちを考えれば早く、綺麗に治したいのは理解できますが 決して魔法の杖は無いことをご理解ください。
2009年2月25日 3:53 PM カテゴリー: 歯科技術情報
口腔内の健康を保つために ~歯周病とストレスの関係~
歯周病とストレスの関係過度の精神的負担が体に悪い影響を与えることはよく知られています。ストレスが原因で胃潰瘍がひどくなる話も有名な話です。
これはストレスによって胃酸の分泌量が多くなり、胃壁が傷つきやすくなるためです。また、不眠や疲労により体の抵抗力も減退します。
胃の中は強い酸性の状態なので、ほとんどの細菌はそこに居すわることができません。ところが、ピロリ菌(胃炎や胃潰瘍を引き起こす細菌)だけは、胃液の成分からアンモニアをつくって酸性の胃の中に住みついてしまいます。
このピロリ菌は、抵抗力の弱った胃に対して胃潰瘍の原因になるだけでなく、胃癌をも引き起こすと言われています。
▼歯周病とストレスの関係性
胃潰瘍と同じく、ストレスと歯周病との間にも関連性があることが明らかになりつつあります。
ストレスがひどくなると内分泌系(自律機能を司っているもの)に影響が及び、唾液中に副腎皮質ステロイド(炎症の制御、炭水化物の代謝、タンパク質の異化、血液の電解質のレベル、免疫反応に関わっているもの)のレベルが上昇します。
こうなると、歯周組織に対して細菌が感染しやすくなり、歯周病が進行すると考えられています。
2009年1月30日 9:52 AM カテゴリー: 歯科技術情報
この度 村田歯科院本院はペリオインプラントセンターを改めペリオ予防歯科へと改名いたします。従来からのインプラント処置につきましては 分院 調布駅南口ムラタデンタルクリニックにインプラントセンターを併設いたしました。分院では オペ室を完備してますのでインプラント手術や審美的な歯肉の処置なども分院での処置といたします。本院 多摩川ではインプラント処置後のメンテナンスや歯周病予防の処置、虫歯予防の処置等の歯科的疾病予防に重きを置きます。通常の治療も従来のように行いますが。定期健診 歯科クリーニング 予防歯科的な処置をより充実させた内容といたしたいと存じます。
現在の状態を末永く維持したい方、歯のクリーニング希望の方、歯周病の治療や管理したい方は、ご相談ください。
スタッフ一同
2008年12月26日 11:45 AM カテゴリー: ホームページからの情報
最近 新聞やTV マスコミでもドライマウスについて多く取り上げられるようになってきた。私自身も ドライマウス学会員ですが、今週日曜日にドライマウス研究会の講習会があったので参加してきました。
ドライマウスとは口腔乾燥症と日本名でいいます。一般的な症状としては口が渇き話にくい、舌が痛い 喉が渇く、入れ歯などを使用してる方は入れ歯が落ちやすい、すれて痛いなど多義にわたる症状を訴えます。これらの原因としては幾つかあります。
1 唾液腺の障害の為に 唾液の分泌が減少するもの。
2 心因性のため唾液の分泌が減少するもの。
3 薬物性の為に唾液に小分泌が減少するもの。
4 生理的に唾液が減収するもの。
大まかに上の4項目が考えられます。
1 については唾液腺炎 雑菌や ウイルスによって唾液腺に障害がでるもので。唾液腺の炎症により機能低下が生じて唾液の分泌が減り口の中が乾くもので 、このほか唾石症と言って唾液の出口が 石灰化物で封鎖され唾液が出にくくなることもあります。
唾液腺の障害で最もやっかいな口腔乾燥症は自己免疫疾患のシューグレン症候群で、唾液ばかりでなく涙の分泌も障害されるために患者さんは目の痛みでとても辛い状態になります。全身的には 外分泌線の障害 リウマチ症状を呈する特徴的な疾患です。
2 についてはストレスや鬱症状などによる口の渇きを訴えます。実際は唾液の分泌を計測すると著しく減少して無くても口や のどの渇きを主訴とする患者さんもいます。糖尿病の患者さんも口の渇きを打ってる方も多いようです。
3 薬物服用患者さんの多く見られる口腔乾燥症です。高血圧の治療薬や消火器系の治療薬 腰痛や膝関節の治療薬でも口腔乾燥症は見られます、一般的に 副交感神経阻害成分を持った薬による 唾液の分泌障害が多いようです。
4 生理的な原因によるものとは年をとると誰での唾液の減少が見られます。多くの方は問題はないと考えますが 総義歯などの装着してる方は吸着しにくいなどを訴える方も多いかと存じます。
以上ドライマウスについて説明させていただ来ました。現在ドライマウスの患者さんは300万人程度いると学会でも報告されています。その症状は個人差もあると思いますが 以前は患者さんが口の中が乾いたと言った訴えも 病的な要因とは考えられませんでしが 現在では一つの疾患とした捕らえ方をして症状の改善を図る様々な対応を行なうようになりました。
次回はドライマウスの対応の説明をいたします。
2008年9月24日 9:21 AM カテゴリー: 患者さんの疑問
術前 術後
上の二枚の写真は左側が治療前 右側が治療後です。審美治療を目的として来院された患者様口の中の状態です。では多くの患者さんか審美治療とは?との質問を受けます。あまり専門的な説明は控えますが、審美とは顔と口と歯の総合的なバランスが取れた状態であると考えます。歯の周囲は歯肉があります。歯と歯肉の関係は健康な歯肉に保持された歯があります。また歯の並びは唇のカーブに沿った状態に並び 顔の真ん中から左右対称適にほぼ垂直なライン上にカーブを描いたように並ぶことがバランスの良い歯並びと考えます。また一つ一つの歯の形は、患者さんの顔を形成する重要な部分ですので、色や形はとても重要な要素で、顔の白い方は明るいカラー、骨格の張った顔貌のかたは角ばった歯を選びます。一概に審美と言っても全てが以上のことに当てはまるわけではありませんが、おおよそのガイドラインの上患者さんの要望を取り入れて決定して治療を進めていきます。
最近は審美=白い歯と考えてる方も多くいるようですが 決して歯を白くすることばかりが審美ではないということも解っていただきたいと存じます。上の写真は患者さんが十数年前に入れたセラミックの冠が不適合となり再処置を希望され来院しました。患者さんとよく相談した上で 限りなく元々あったご自身の歯の再現を目標としました。患者様もそれを望み 若くして失ったほ歯を取り戻したとの願いがありこのような処置としました。色や 形は理想的な審美治療とは言えないかも知れませんが、患者様の個性を再現出来、とても喜んでいただけたようです。
一言で審美治療を説明するには難しいことですが、歯科治療をするうえで審美治療を避けることは出来ないのです、特に前歯はその患者さんの個性を表現する重要な部分ですから、歯と口元、顔との関係を
とても重要視する治療が審美治療です。
2008年9月19日 11:55 AM カテゴリー: 最新歯科情報