インプラント治療 近年の傾向

 ご無沙汰してます 院長村田です。本院のブログも久しぶりの更新です。今日は此処数年のインプラント治療の傾向と題してお話してみます。まずは
手術方法
 患者様に優しく、痛みや腫れが少ない方法を検討処置されるようになりました。その一つに 静脈内鎮静方法があります。全身麻酔と違い 意識下での処置で、うとうとした状態 言い換えればお酒を飲んで気持ちよくなった状態とイメージしていただければいと思います。この処置のメリットとしては
1、手術に対しての恐怖心がなくなる
2、時間経過ががなくなり長時間の処置でも長く感じない
3、血圧や心拍数の全身管理が行なえ体に負担をかけない
4、鎮静法の深さによっては眠った状態で処置が終了する
5、血管を確保してるために術後の腫れ止めなどを使用できる
以上のような効果がありますデメリットとしては専門の麻酔ががいる事、若干の経費がかかります。
 当院では専門の麻酔が常駐のために患者さんからの希望があれば行なっています。
外科処置について
 術前のCT撮影 それにもとずくPC上での患者様の骨の3次元構成によるインプラント埋入シュミレーション 術前にインプラント手術の説明やどのようなサイズのインプラントを何処に用いるかを説明いたします。患者さんへの理解力を高めます。
 手術は必要最小限の外科手技で術後の疼痛や腫れを押さえ治癒を早めます。
また 最近では歯肉をきらないでインプラント手術を行う方法でコンピューター支援ガイデッドサージェリーも可能となりました。当院では専門医師に依頼して行なっています。
インプラント治癒期間について
 最近のインプラントの形状は初期固定の良好なものへと推移してきました、またその表面の状態も骨との結合の早まる傾向になりその結果従来より早く最終修復物が装着できるようになりました。症例によってはその日にインプラント手術をして当日に仮歯を症着して患者さんの生活の不具合をすくなする事多くなってきました。抜歯即時埋入当方方も行ないます。これは保存できない歯を抜いて、直後にインプラントを埋め込む事で治療期間の短縮をします。当院でも多数視欠損症例で骨の状態の良い患者さんには短時間で仮歯を装着するようにしています。
インプラント上部構造物 最終構造物
 前歯のインプラント治療ではジルコニアによる支柱によりオールセラミック冠を推奨しています。理由は歯肉との親和性が高いセラミックは術後長期に安定した歯肉の状態を保ちます。これはプラークの付着がほとんどないため、健康な歯肉が保たれるためです。特に前歯は外観からも見えるために審美部位としてのインプラント治療は高い技術が要求されます。
 奥歯に関しましてはかみ合わせや咀嚼を中心と考えた材料の選択を考え 支柱にはチタンを代表する金属を使用します、被せる冠は下顎の場合審美的に目に触れるためにセラミックを金属に焼き付けたメタルボンドを使用します。オールセラミック冠より強度が高く審美的のも十分な材質と考えます。しかしながら上下の歯にセラミック同士が咬み合わさるとわずかながら破損する事もあります。ケーによっては見えない部分は金属にする場合もあります。
 以上のように近年のインプラント治療はより快適な処置を目指し、失われたご自信の歯を再現するような方向へと歩んでいます。装着された人工の歯は天然の歯のような形態 色調を持っています。しかしながらいくら素晴らしい治療を受けたくても、処置する医療機関によっては様々な方法がありますので、きちんとした説明を受けご理解のうえ治療を行っていただきたく存じます。

2010年12月15日 6:28 PM  カテゴリー: 未分類

此処まで出来る歯周病治療

今日は院長 村田です。今回は歯周病治療の最前線のお話をさせていただきます。当院での処置の一つの方法症例です。
2010.6.29%20002.jpg
一見なんでもない歯肉の状態のようですが、この写真の患者様は 年数回 第一小臼歯が腫れれるといった主訴で来院されました。
診査の結果 局所の重度歯周病による骨欠損が判明しました。歯肉を開いた状態です。
2010.6.29%20003.jpg
長年繰り返す腫れでも数日すると収まるのでこのまま放置していたようです。通常このような場合は抜歯とされることも多いと思います。しかし 欠損した骨の状態と周囲の形態を見ると再製療法による、治療も期待できると判断し 骨移植とエムドゲインの応用による再生療法を行いました。
2010.6.29%20005.jpg
骨を欠損した部分へ過剰に詰め込み 足らない歯肉を伸ばしなが元の状態に閉めます。
 歯周病が重症化すると歯肉の腫れや痛みが出ます。数日すると腫れも引いてきますが 歯肉の内側ではこのよう骨の欠損が生じてきます。今回の症例は根の周りの垂直的欠損が主でしたのでこのような処置も可能でしたが 広範囲の水平的な欠損では対応も難しくなります。
 あなたもこの様な症状はありませんか・

2010年11月16日 3:23 PM  カテゴリー: 未分類

骨造成のその後

この写真はインプラント処置のために骨造成した患者さんの2次元レントゲン画像です。
右は処置前 左は骨造成後インプラントを植率した直後
P1000936.JPG
これは 同じような骨造成した患者さんの術後8年後のCTレントゲンから3次元構成した画像です
左上のコブ様な部分です
kidokoro.jpg
頭蓋骨側からのカット像ですがコブ状の骨隆起が見られると思います。この中にはインプラントの本体が骨に囲まれ強固に保持されてます。骨造成術後8年後の状態ですが、実は珍しい写真なのです。
通常インプラントを行う為には十分な骨が必用ですが この写真の様に人為的に骨増大処置をすることも必要とされます。しかしながら 不確実な分野でもありますので 術後経過を検証することはとても大事なことなのです。このようにインプラントが出来ない 難しいと診断された症例でも最近では多くの症例に対応することが出来るようになりました。

2010年11月1日 5:50 PM  カテゴリー: 未分類

インプラント応用あれこれ その1

 こんにちは 院長 村田です。今回は 歯科インプラントの様々な使い方をお話したいと思います。
インプラント言えば 一般的には 失った歯の場所にブリッジや 冠を支えるための人工歯根です。したがって1本歯を失えば1本のインプラント、数歩の歯をうしなった場合は数本のインプラントを使用してご自身の歯が再生できたかのような処置を行ないます。しかし口の中の全部の歯を失った場合は、かなりの数のインプラントを利用した固定性の歯を入れる方法もありますが、通常の取り外し式の義歯も処置の一つとなります。しかし総義歯歯そのその設計上、口の多くにの部分を覆わなくてはならないために口腔感覚に支障をきたす事もおくあります。そんなときに少数のインプラント利用した、違和感の少ない総義歯が製作できます。現在使用中の総義歯が緩く食事や会話中落ちやすい、上顎の部分が厚ぼったいなど総義歯特有の欠点を解消できると思います。
参考症例を愛知製鋼マグネット掲載記事に、私の紹介が載っていますので参考にしてください。
http://www.magfit.jp/magfit/special/

2010年9月24日 10:20 AM  カテゴリー: 未分類

仕上がりにこだわる

 こんにちわ 院長の村田です。 セラミック冠やインプラント治療、前歯などの審美部位を治療された症例を見ると、これで良いのかと考えさせられる治療を見ることもあります。特に単独歯から少数歯欠損のインプラント治療のゴールは失われた天然歯あるいはその周囲組織 歯肉の形やボリュームの再現にあると考えますし、簡単言えば失った組織の再生です。患者さんも治療結果に期待を持ちます。HPなどでもインプラント治療を標榜している歯科医院も多数あります。しかも低価格で、年間数百本の実績と公言してるところも見られます。きっと大勢の歯科医師が勤務して、毎日のように行なってこのような価格や実績となると思います。大量生産が低コストを実現する、大規模工場なら当たり前、至極当然の事でしょう。しかし、私たちは患者さん一人一人、時間を架け説明とカウンセリングを行なって、丁寧な仕上がりの医療を提供する事がとても重要と考えます。まして私たちは人の体が対象です。安かろう悪かろうはと許されません。ベルトコンベアー式の大量生産型の医療はありえないのです。もちろんその仕上がりは各患者さん独自の高品質のオーダーでなければなりません。ただ白いセラミック冠なら良いとは言えないのです、歯も個人個人個性があります 色や形 大きさ全て他人とは違うのです。歯肉の形や色 厚さも異なります。これらの事を総合して治療すること、仕上がりにこだわる事がプロの生業だと思います。

2010年9月8日 5:52 PM  カテゴリー: 歯科技術情報

ペパーミントグリーンで明るくなった

 本日より 新しい治療台になりました。カラーはペパーミントグリーンチョット派手かと思いましたが、良い感じの診療室の雰囲気になりました。22年間使用した シーメンス社のユニットはシロナ社と社名変更したものの同じくドイツ製の機器です。デザイン機能は申し分ありません、まだ使い勝手はなれませんが、スタッフ一同気分も一新して良い治療に励む所存です。
pi_01_01_06b.jpg シロナ社 HPより引用
カラーはペパーミントにしました

2010年9月3日 2:53 PM  カテゴリー: 未分類

前歯のインプラント治療を考えてる方へ

 前歯のインプラント治療を考えてる患者さんへ ブリッジは出来ませんか?ともう一度担当医に尋ねてみてください。前歯のインプラント治療は本当に難しいのです。まず骨が薄い事、長期的にインプラント周囲の骨がやせてくるとインプラントと天然歯との歯茎の違いが明確に解ります。前歯は歯茎も審美的に外観に触れる部分ですから、歯肉がやせてくると致命的な問題も生じます。前歯のインプラント治療には骨造成 歯肉の厚みの確保などがインプラント治療には必要となる事がほとんどだと思います。とっても難しい処置なのです。当院でも 前歯のインプラント治療を行います、多くの症例に骨造成をいたします。しかし ブリッジが可能な症例には第一選択はブリッジをお勧めいたします。費用や 患者さん負担を考えるとブリッジのほうがインプラントに勝る事も決して少なくないと思います。

2010年8月20日 12:07 PM  カテゴリー: 未分類

夏季休暇のお知らせ

006_jpg_0.jpg
猛暑が続く 8月です 皆様お体をご自愛ください。
村田歯科院 ムラタデンタルクリニックともに
8月12日から18日まで夏季休暇とさせていただきます、ご容赦お願いいたします。
                                    スタッフ一同

2010年8月6日 4:42 PM  カテゴリー: ホームページからの情報

インプラント治療のゴール 臼歯偏

DSC_0251.JPG
写真は右上にインプラント処置をした患者さんです。奥歯のインプラントは歯を入れれば良いという考えが強く審美的な要素はあまり考えない治療も多くみられます。しかしどうでしょうか高額なインプラント治療するなら 失ったご自身の歯と同じような状態を取り戻したいと考えるのではないでしょうか。村田歯科医院が提供するインプラント治療は天然歯の再現です。
 多く歯科医院でインプラント治療を行っています。その処置による結果も様々です、インプラント治療を考えてる患者様は治療費ばかりに左右されないでください、高額な治療費ですから費用対効果を考えてみてください。
上の写真のこの部分がインプラントです。
DSC_0246.JPG

2010年7月28日 6:53 PM  カテゴリー: 未分類

インプラント治療のゴール 前歯偏

DSC_0124.JPG
この写真は 前歯中切歯にインプラント治療を行って数年後の写真です。
専門家の方なら何処がインプラントで 何処の歯をセラミックで被せたのかは判断できると思います。多くのインプラント治療の経年変化は歯肉がやせてきてご自信の歯より長く見えてくる事があります。そうなっても痛みや腫れなど自覚症状はでないかもしれませんが、インプラント治療としては失敗といわざるをえません。近年 歯をなくしたら第一選択はインプラントというような風潮はいかがなものかと思います。インプラント治療を長くやってると私自身の治療結果が必ずしも満足のいかない状態にもなってきます。患者様は困ってないのですが 専門家の目でみると 将来が気になるケースも出てきます。これはお私だけの問題では無く インプラント治療が持っている 潜在的な要因かもしれません。本当はまだインプラント治療は完成されてないようにも思います。現在はインプラント治療の成功や失敗について多くの論文が検討がされてきました。条件が良い症例は本当に患者様の健康や生活に寄与できると思います。難しいケースは予後も心配です。先日も博多まで学会参加してきました 今回は所属学会と別の学会でした素晴らしい症例や研究が発表されていました、勉強にもなりました。このような場所に参加し研修する事が正しい認識を持ち続け、適切な治療を行える大事な要素になると改めて思うのです。

2010年7月14日 5:07 PM  カテゴリー: 未分類