お久しぶりです 院長村田です。今日は抜歯についてお話します。
先日の紹介で来た患者さんのこと、この患者さんは5年前に近医の歯科院で親知らずを抜くのに10時間かかり、そのご体調不良を訴え入院され そのごから歯科治療が怖くなり、歯医者に来れなくなったとの事でした。患者さんは現在も血圧が高く、胃潰瘍もあり、薬が離せないとのことでした。現在調子が悪いのは、この抜歯したことが原因と考えてるようです。抜歯に10時間とは長すぎます。麻酔の量も相当だったと思いますし、ストレスも相当あったと思います。おそらく 骨内の完全埋状歯の抜歯かと推測しますが、本当のところはわかりませが、難しい症例だったと思います。
歯科の外科の基本は抜歯にあると思います、簡単な抜歯の様であっても、思ったより難易度が高いものもあります、経験をつむ事によって事前に予測も立つものですが、最終的にはレントゲンによる画像診断能力と術者の技術に判断される事となります。
私も最長2時間程度の抜歯に時間を費やした経験もありましたが、今では長くても30から40分でどのような症例も行っています。長時間の処置は患者さんにも大きなストレスを与えますので、処置時間は短時間でおこうなう事が肝要です。
またこの患者さんのように 術後一時的な高血圧症や胃潰瘍の発言はストレスによってはあるかも知れませんが 数年後まで持続する事はありえないと思います、おそらく年齢から察して50代後半のために成人病の発症があったのかもしれません。誰しもが何かの原因で身体的な症状を発言したと考えたくなるものですが、加齢的変調も自然なものかもしれないと考えます。それを病気と捕らえるか否かは医学的にも難しいと思います。
2011年3月4日 10:50 AM カテゴリー: 未分類
こんにちわ院長村田です
この画像は インプラント手術予定の患者さんのCT画像です 骨の断面を見て使用するインプラントの適切な長さ幅 位置を検討しています。この方の骨は十分な大きさを持っていますので設計インプラントよりもっと長く太いものも可能かと判断も出来ますが 私の設計ではこの長さ 太さで位置で十分だと考えます。大きなものを使用すればそれに伴う骨の削除も多くなり残存組織の欠如は血液供給も不足します 当然骨も生きてるわけですからインプラント周囲の骨の保全はとても大切なことです。それと上の歯に対する位置 咬合力をインプラントに無理なく伝えるにはかみ合わせの位置がとても肝要です。術前にインプラント手術のシュミレーションをすることで安全な手術が約束されます。勿論手術時間の短縮も可能となります。この症例のオペ時間は15分でした
2011年2月1日 9:59 AM カテゴリー: 未分類
こんにちは 院長村田です。今日オペは歯軋りのためにグラグラ そして歯肉が腫れる患者さんの上の歯の犬歯の保存処置でした。歯周外科といいます。10年前にもこの患者さん反対の犬歯を同じような処置をいたしました その時には抜歯も考えましたが 出来るところまでやってみようとの事で処置いたしましたが おかげで現在も全くもんだなく機能しています。今回も同じように 歯肉を切開剥離し汚れた根面をレーザーおよび器具で整え 人工骨を充填し縫合します。たく30分のオペですが健康保険適用の処置のために患者さんの経済的負担も少ない処置といえます。特に犬歯はかみ合わせや顎運動にも重要なキーティースですのでの保存する事は大変重要と考えます。
歯周病の悪化はご自信の歯軋りにや喰いしばりによって重症化もしますので注意が必要です。
2011年1月28日 11:22 AM カテゴリー: 未分類
今年は1月から所属学会の講演会 理事会から始まり2月には関東甲信越地区インプラント学会出席、神奈川歯科大学 所属教室の総会 4月には解剖学口座での講演会、6月には調布歯科医師会からの要請で市民公開講演 所属学会での症例講演会等既に予定が来ています。先の話ですが10月のギリシャでのEAO インプラント学会の出席などスケジュールの調整が大変です。この間にもいくつも学会の参加が出てくると思います。私ごとですが、息子も2月には国家試験があります、春には歯科医師として歩みは出す予定です、いつか一緒に講演会活動ができたらと夢も膨らみます。
2011年1月26日 4:21 PM カテゴリー: 未分類
こんにちは 院長村田です。今日は歯周病のお話を書かせていただきます。歯周病という名前は良くご存知だと思います。以前は歯槽膿漏と言っていました。歯周病と歯肉炎は同じような症状ですを持つ事がありますが、異なった病気です。
歯肉炎は歯の周囲の歯肉が腫れた状態を指します。すなわち歯を支える骨 歯槽骨といいます 全く問題のない状態ですので 歯がグラグラするような事はありません、比較的若年者 10代前半から20歳ぐらいまで多い症状です。 多くは歯磨きのしかたが悪くプラークコントロールが不良の場合に生じてます。この結果歯肉の溝に歯石やプラークが停滞し歯肉が腫れる状態を歯肉炎といいます。また 不正咬合 開口や口呼吸により口腔内の乾燥も歯肉炎を生じます。歯肉炎の場合は 正しいブラッシングや歯石除去で著しい改善が見られます。口呼吸や開口のかみ合わせによる場合は歯科医院で相談をされると良いと思います。
歯周病は歯肉の腫れのほか歯を支える骨がなくなることにより、歯の動揺が生じたり、咬みにくくなり、最終的には歯が抜け落ちる結果も招きます。歯周病の原因には様々な要素が絡み合っています、
しかしながらまず初発的な症状は細菌が歯の周りに蓄積したことによる歯肉炎から起こると考えます。
その歯肉炎を放置する事により歯石の沈着が歯肉の溝にたまり その溝が深くなる ポケットと言います その結果歯周病菌の生活の場が広がり益々歯を支える組織を破壊していきます。その一方生体は免疫反応のよって歯周病菌の産生する毒素をに対して組織を守ろうとする 細菌との攻防が生じて その結果腫れや痛み膿の排出などの不快症状が生じてきます。このとき多くの方は歯茎が腫れた、歯がぐらつくなどの症状を訴えて御来院されます、このとき既に歯周組織は大きなダメージを受けてるときが多いのです。すなわち歯肉が腫れてきたときには士でにその周囲の骨がなくなっているために風船が膨らむように歯肉が盛り上がってくる事になります。歯周病は静かなる病魔とも言われ、患者さんが気がついたときには既に進行が始まってる状態と考えてください。
今日は歯周病関連のお話をさせていただきました、多くの方に少しでも理解していただけると幸いです。 院長村田
村田歯科医院では歯周病の予防に力を注いでいます
画像は 歯周病の進行状態を示した図です
2011年1月21日 10:00 AM カテゴリー: 未分類
EAO ヨーロッパで最も大きなインプラント学会が10月13日から15日までアテネで開催されます。昨年は イギリス グラスゴーでしたが休めないために行けませんでした。是非今年は参加したく計画してます。この学会は2年前のモナコが初参加でしたが世界中からインプラント専門医などが4000名集まり、最先端の治療や新しい生体材料まで幅広く情報が集まり、インプラント治療のゴールデンスタンダードが学べます。現在世界でどのような考えの元 治療が行われてるかの貴重な情報を得ることができます。日本からも勉強熱心な歯科医も多く参加すると思われます。私も勉強仲間の友人を誘い 今回は参加しようと考えてます。東京からアテネまで様々な行きかたがあるようです。ロンドン経由 パリ経由 フランクフルト経由、時間も限られる事から最短の方法でいって着たいと思ってます。そんなわけで今年は休日を調整して仕事に励みます。
2011年1月8日 1:57 PM カテゴリー: 未分類
年の瀬 忙しい毎日を送っていることと思います。家のお掃除 身の回りの整理整頓、新年を迎える準備で追われてることと思います。お口の中のお掃除は済みましたか?新しい年を綺麗な歯で迎えませんか?
当院では エアーフローによる歯の汚れや歯石除去 専門家による歯の研磨を行なっています。短時間で美しい歯がよみがえります。普段忙しくて歯のお手入れができない方も一度検診がてらにお掃除をしてみてはいかがでしょうか?
エアーフローに関しては本院で行なっています、是非お問い合わせください。
2010年12月25日 10:09 AM カテゴリー: 未分類
こんにちは 院長村田です。最近 一般医科からの患者相談を受ける事が多くなりました、特に心臓外科を行ってる病院からです。心臓手術をする場合に口腔内の衛生状態を良好にしてほしいとの依頼や、現在,抗血栓薬を服用の患者さんの歯科治療の依頼など一般医科のドクターからの要望です。以前は抗血栓薬を服用してる患者様に対しては薬の休薬後抜歯などをする事が通常でしたが、今の考え方は重篤な疾患のために服用してる薬物の休薬はしないように処置する事が多くなりました。しかし 抜歯などの術後の出血は当然長くなるために、術後処置のできる歯科医院を医科の先生方も探してるようです。逆に 私たち歯科医側も全身疾患を有する方もいますので、医科の先生の助言も必要となります。今まであまり歯科と医科の連携が不足していたように思えますが、今後益々医科 歯科の連携は重要になってきます。
当院では口腔癌や粘膜病変の鑑別、金属アレルギーの鑑定などは口腔外科を有する大学病院、心臓外科などは専門病院、CT検査なども連携病院と提携し患者様の診断の向上を目指しています。
2010年12月22日 4:35 PM カテゴリー: 未分類
年末年始のお知らせです・
村田歯科医院 本院 京王多摩川
ムラタデンタルクリニック 分院 小島町
両院とも12月28日午後18時より翌月1月3日まで 冬休みとなります。
1月4日 より通常診療を行っています。
歳の瀬 体調を壊しやすい時期です お体を御自愛ください。
スタッフ一同
2010年12月20日 5:58 PM カテゴリー: 未分類
ご無沙汰してます 院長村田です。本院のブログも久しぶりの更新です。今日は此処数年のインプラント治療の傾向と題してお話してみます。まずは
手術方法
患者様に優しく、痛みや腫れが少ない方法を検討処置されるようになりました。その一つに 静脈内鎮静方法があります。全身麻酔と違い 意識下での処置で、うとうとした状態 言い換えればお酒を飲んで気持ちよくなった状態とイメージしていただければいと思います。この処置のメリットとしては
1、手術に対しての恐怖心がなくなる
2、時間経過ががなくなり長時間の処置でも長く感じない
3、血圧や心拍数の全身管理が行なえ体に負担をかけない
4、鎮静法の深さによっては眠った状態で処置が終了する
5、血管を確保してるために術後の腫れ止めなどを使用できる
以上のような効果がありますデメリットとしては専門の麻酔ががいる事、若干の経費がかかります。
当院では専門の麻酔が常駐のために患者さんからの希望があれば行なっています。
外科処置について
術前のCT撮影 それにもとずくPC上での患者様の骨の3次元構成によるインプラント埋入シュミレーション 術前にインプラント手術の説明やどのようなサイズのインプラントを何処に用いるかを説明いたします。患者さんへの理解力を高めます。
手術は必要最小限の外科手技で術後の疼痛や腫れを押さえ治癒を早めます。
また 最近では歯肉をきらないでインプラント手術を行う方法でコンピューター支援ガイデッドサージェリーも可能となりました。当院では専門医師に依頼して行なっています。
インプラント治癒期間について
最近のインプラントの形状は初期固定の良好なものへと推移してきました、またその表面の状態も骨との結合の早まる傾向になりその結果従来より早く最終修復物が装着できるようになりました。症例によってはその日にインプラント手術をして当日に仮歯を症着して患者さんの生活の不具合をすくなする事多くなってきました。抜歯即時埋入当方方も行ないます。これは保存できない歯を抜いて、直後にインプラントを埋め込む事で治療期間の短縮をします。当院でも多数視欠損症例で骨の状態の良い患者さんには短時間で仮歯を装着するようにしています。
インプラント上部構造物 最終構造物
前歯のインプラント治療ではジルコニアによる支柱によりオールセラミック冠を推奨しています。理由は歯肉との親和性が高いセラミックは術後長期に安定した歯肉の状態を保ちます。これはプラークの付着がほとんどないため、健康な歯肉が保たれるためです。特に前歯は外観からも見えるために審美部位としてのインプラント治療は高い技術が要求されます。
奥歯に関しましてはかみ合わせや咀嚼を中心と考えた材料の選択を考え 支柱にはチタンを代表する金属を使用します、被せる冠は下顎の場合審美的に目に触れるためにセラミックを金属に焼き付けたメタルボンドを使用します。オールセラミック冠より強度が高く審美的のも十分な材質と考えます。しかしながら上下の歯にセラミック同士が咬み合わさるとわずかながら破損する事もあります。ケーによっては見えない部分は金属にする場合もあります。
以上のように近年のインプラント治療はより快適な処置を目指し、失われたご自信の歯を再現するような方向へと歩んでいます。装着された人工の歯は天然の歯のような形態 色調を持っています。しかしながらいくら素晴らしい治療を受けたくても、処置する医療機関によっては様々な方法がありますので、きちんとした説明を受けご理解のうえ治療を行っていただきたく存じます。
2010年12月15日 6:28 PM カテゴリー: 未分類