正しいインプラント治療 その3

インプラント費用について
 最近インプラント10万円とか 格安インプラント10万円台からとかの広告を見かけるようになりました。本当にそんな価格で出来るのでしょうか? 患者様は インプラントをしたくて歯科医院へ来院するわけではないと思います。歯が欠損したり、口の中に問題を抱えて来院され、その解決方法としてインプラント治療もひとつのオプションとして存在します。今日では 患者様もインプラントと言う言葉は御存知ですが インプラントはあくまでも人工の歯を支える為の骨の中に埋め込む金属の支えです。当然これだけでは 噛むことも、歯も入りません。
インプラント費用10万円   何の金額でどこまでの処置なんでしょうか?手術費用の表記でしょうか?
かぶせる冠代金も含まれるのでしょうか?。。。。。。。。
通常 インプラント料金は 人工の歯とインプラント本体の材料費 手術関連代金 を含み その後の保守費用まで含んだ金額を提示してることが多いように思います。セラミック冠やそれと同等の材料で仕上げた場合 一般的には30万から40万前後ではないでしょうか、しかしインプラントを行うにはその支える部分の骨の状態によっては骨の増大処置など。特別な外科処置も必要となることもあります。 それにより 処置費用も変わると思います。
インプラントの価格はわかり難いことがあります、もしインプラント治療が必要な場合は、総額を尋ねて、説明を聞いて、納得した上に処置をする事が肝要です。

2009年12月28日 9:51 AM  カテゴリー: 未分類

電話一本 特別なことですか??

 先日 歯科医師会の仲間の忘年会があった。土曜日の夜だったので、宴会の途中だったが 昼間抜歯した患者さんへその後の確認のために電話をした時のこと、仲間の先生から、何の電話なのとの問いでした。私は休日前やインプラントなどの外科処置をした患者さんへは処置の夜必ず、具合の確認の電話をすることにしてます。血が止まりましたか?痛みは大丈夫ですか?など問い合わせします。それを聞いた仲間はへー!そんな事するんだとの事 先生はまめだねと言われました。この習慣は私の父も休日前の外科処置で同じように患者さんへ必ず連絡してました、患者さんのなんでもないよ 大丈夫ですよの言葉に安心して休日を過ごせたことと思います。私も歯科医となってから父の習慣を真似し、患者さんが困ってないかの確認をとるようにしてます。患者さんの元気な声を聞くと私も安心できます。もし困っているようなら そこで指示を出すことで、患者さんも安心される事と思います。決して特別な事ではないんです。

2009年12月22日 11:57 AM  カテゴリー: 未分類

正しいインプラント治療 その2

歯の欠損=インプラント?? 正しい選択でしょうか?
確かにインプラント治療による処置はまるで御自身の歯が再製したような処置も出来るようになりました。しかし チタンと言う人工物を生体が受け入れ、安定している状態を長く保つには、インプラント周囲の骨の状態や歯周組織 の状態がとても重要なんです。一般に歯が抜けると、その歯を支えていた骨 歯槽骨と言いますが なくなっていく運命になっています。これは 発生学的にも歯の赤ちゃんが出来た部分に歯槽骨が存在し歯の成長とともに歯槽骨も歯を支える為にその容積を増していきます。したがって歯が抜けるとその歯槽骨も役目ガ終わり少しずつですが吸収されてくることが生理的な現象です。特にその傾向は前歯に顕著に起こります。元々前歯は薄い歯槽骨で歯が支持されてますから 吸収も早いんです。特に前歯にインプラントを行う場合は抜歯後骨の吸収が安定してから行うことが安全だと思います。または薄い骨がなくならないように吸収しにくい材料を用いること必要かと思います。このことはインプラントを支持する骨の幅と高さを得るばかりか 審美領域での歯肉の形も維持する為には骨量はとても重要なんです。奥歯に関しては比較的厚い歯槽骨により歯は支持されてますこれは臼歯部は元々大きな咬合力を受けているためにその力を受けるために生体は頑丈な構造となったものと考えられます。このことはインプラント治療にとっても有利に働きます、すなわちインプラント周囲には厚い支持ことが存在するためにインプラントが堅牢に支えられることを意味します。ただし常に大きな咬合力を受ける臼歯ですからインプラント処置の設計は前歯とは別の設計上の力学的配慮が必要となります。

2009年12月21日 4:51 PM  カテゴリー: インプラント関連

正しいインプラント情報

 他歯科医院からの転移の患者さんからの訴えです。奥歯のブリッジが外れて、支えてる歯がだめになったので抜いてインプラントにしましょうと言われたそうですが、ご本人は他に方法は無いのですかと尋ねたそうです。担当医いわく、インプラントが最良ですねと他の選択の治療は言ってくれなかったのことです。患者さんは経済的な事、外科的手術の事 不安になり来院されました。確かに欠損の状態を見るとブリッジの再処置は支える歯が相当痛んでるために抜歯を必要とする歯でした。此処での選択はブリッジの治療は無理だと私も判断し説明させていただきました。ではインプラント以外の治療方法は無いかといえば、通常取り外し式の入れ歯の選択があります。患者さんは入れ歯についても不安があり どのようなものが入るか、また使い勝手はどうかとこれはこれで不安もあると思います。ではつぎの方法はというと 少し乱暴ですが 何もしないというのも考え方だと思います。欠損を放置する事は問題を起こす事もありますが、欠損の場所によっては処置を無理にしなくても良いとも思います。
 この患者さんの場合、処置としてはブリッジを支える最後の歯が欠損したこと、遊離端欠損の状態、
顎骨に十分な高さと幅もあること、かみ合わせの高さが十分取れる事、まして患者さんが健康でいる事から処置としてはインプラント支持の歯をつこる事は適応と思いましたが、この事は遊離端欠損を除けば入れ歯を作るにも条件が良いということにもなります。確かに現在のインプラント治療は正しい診査と確かな技術を持った歯科医が行なえば患者さんにとって快適な治療方法を提供できる事と思います。しかし 全ての患者さんが受け入れられる治療方法ではない事も事実です。経済的な面も考慮する要素だと思います。当然私たち、歯科医の技術も高くなくてはいけません。しかし、最も重要な事は患者さんにインプラント治療の利点欠点をわかってもらう事がとても大切な事だと思ってます。

2009年12月12日 10:38 AM  カテゴリー: 未分類

これってET??

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当歯科医院のマスコット トナカイ君 鹿だけに歯科用の拡大鏡も良く似合います。もうすぐクリスマス 世界中に愛の光が灯りますように。
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2009年12月3日 3:58 PM  カテゴリー: 歯話紀行