ストレスと歯周病の関係

口腔内の健康を保つために ~歯周病とストレスの関係~
歯周病とストレスの関係過度の精神的負担が体に悪い影響を与えることはよく知られています。ストレスが原因で胃潰瘍がひどくなる話も有名な話です。
これはストレスによって胃酸の分泌量が多くなり、胃壁が傷つきやすくなるためです。また、不眠や疲労により体の抵抗力も減退します。
胃の中は強い酸性の状態なので、ほとんどの細菌はそこに居すわることができません。ところが、ピロリ菌(胃炎や胃潰瘍を引き起こす細菌)だけは、胃液の成分からアンモニアをつくって酸性の胃の中に住みついてしまいます。
このピロリ菌は、抵抗力の弱った胃に対して胃潰瘍の原因になるだけでなく、胃癌をも引き起こすと言われています。
▼歯周病とストレスの関係性
胃潰瘍と同じく、ストレスと歯周病との間にも関連性があることが明らかになりつつあります。
ストレスがひどくなると内分泌系(自律機能を司っているもの)に影響が及び、唾液中に副腎皮質ステロイド(炎症の制御、炭水化物の代謝、タンパク質の異化、血液の電解質のレベル、免疫反応に関わっているもの)のレベルが上昇します。
こうなると、歯周組織に対して細菌が感染しやすくなり、歯周病が進行すると考えられています。

2009年1月30日 9:52 AM  カテゴリー: 歯科技術情報