骨量の不足でインプラントをあきらめてませんか?

 先週、週末からインプラント講習会のアシスタントとして、毎年恒例となったコースへ行ってきました。年々参加者も多くなり 今回は50名を超える受講生の先生方と接してきました。インプラント初心者の方からベテランの先生まで、様々な経験の方々でした。いつもこのコースに行って、感じることは参加者の先生方は大変熱心に、勉強されてることでした。私は、立場上 指導者として皆様に接しますが、逆に多くのことも学ばせていただきます。、私ごときが、教授するなんて、とても恐縮いたしますが、自分もとても勉強になるのです。多くの参加者から、質問されたことに、回答したり、手技を見せたりするこは、とても緊張感のあることでした。同じ立場の臨床家同士ですので、疑問や、悩みは皆一緒だなと思います。如何に上手に処置をし、患者さんに優しい治療が出来るかに尽きるかと思います。今回のコースはかなりアドバンス的な内容もありました。その一つに、骨の少ないところにインプラントを手術できるようにする為に、移植床の改善をする方法です。骨幅を広げることや 高さを増す方法です。いろいろな方法がありますが、大きな処置をすることは患者さんにとっても苦痛をもたらす要因となります。しかしながら、インプラントを使用する、長期に安定した条件が必要です。その第一条件は、受容側の、すなわちインプラントを埋入する場所の、骨量の確保です。此処に掲載した写真は骨の高さが2mm程度の場所にインプラントを処置した写真です。サイナスリフトと言います。この方のは上顎の臼歯部の骨の高さが不足した状態のときに適用します。骨が出来るまで6ヶ月程度インプラントを入れたまま待ちます。その後冠を装着して咬合できるようになります。このようなことも今回のコースで行なった処置の一つです。
 現在はインプラント治療を行う、歯科院が増えてますが 骨を増大するような処置を行なえる、歯科院は、歯科大学など一部を除けば未だ少数なのが現状かと思います。
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写真 右側 →の部分は骨が不足してる術前の状態です。左は骨を増大してインプラントを埋入した状態です。

2007年3月7日 5:29 PM  カテゴリー: 未分類