虫歯予防に「赤信号」

7月20日付け 共同通信社の記事に以下のような掲載がなされていました。引用掲載させていただきます
虫歯予防に『赤信号』 4月の診療報酬改定で
記事:共同通信社
提供:共同通信社
【2006年7月20日】
 今年4月の診療報酬改定で、歯の定期的なチェックなどに保険適用の制限が設けられたため、これまでの「歯周病予防」や「虫歯予防」のためのケアが受けにくくなるなどの影響が出ている。特に治療する歯がなくても、定期的に歯石除去などのクリーニングを受けることが定着してきただけに、歯科医からは予防の後退を懸念する声が出ている。
 定期的な歯の状態のチェックや指導、歯石、歯こう除去などの「メンテナンス」は、これまで診断後に歯科医からの口頭での説明があれば無期限で受けられたが、4月以降、診療報酬を請求するためには、患者への治療などの計画書の提供や患者の署名が必要になった。
 期限も原則1年、最長2年に制限。途中で歯が欠けたり、虫歯になったりして治療が必要になっても、新たな治療については診療報酬を請求できない仕組みとなっている。
 東京都の東京勤労者医療会代々木歯科の小南泰雄(こみなみ・やすお)所長は「メンテナンスは、歯周病予防などに効果的で、患者さんからも続けてほしいという声が強い。予防を重視する方向に来ていただけに残念」と、予防の流れが止まることを心配する。
 歯周病予防などの口腔(こうくう)ケアは今年4月から介護保険の予防給付に、新たにメニューとして加わったばかり。医療と介護で足並みが乱れた形になっているとの指摘もある。

2006年7月21日 8:48 AM  カテゴリー: 最新歯科情報