母校講演 一般臨床家として伝えたいこと
先週のタイから予防活動を終えて帰ってきました。今週はチョット疲れが残っていましたが、久しぶりの自由なな時間が得られた為、9月に予定している、母校のインプラント科での講演のためのプレゼンテーションつくりをしました。母校の講演会はお世話になった教授や大学病院勤務医の先生方また大学院の研究生などいつもと違った聴講者の為、講演を依頼された嬉しさもありますが、プレシャーも大きいものです。いつもなら 私と同じ様な臨床家や経験少ない若い先生たちの前でのお話ですから少し気楽に出来るのですが、今回は、学生時代のお世話になった教授や講師の先生、スペシャリスト集団の前だけに、下手なことは言えず、理論的な背景の上、考察をしなくてはならず、まるで学生時代に受けた口頭試問をまた受けるような気分です。今回の講演をする経緯は品川で開業してる小川先生の講習会に私がお手伝いに行ったときに 母校のインプラント科の先生方が来ていたのがきっかけでした。そのときの縁で今回のの講演となった訳です。公演時間は小川先生と私で2時間いただきました。小川先生はお得意の審美領域のインプラント治療の話を考えていますが、私は「咬合崩壊症例におけるインプラントを用いた機能回復とレストレーション」と題した内容で行なう予定です。(演題倒れにならないようにしたいと思います)大学病院のような大きな組織は縦割りな診療体系が多い為、外科 歯周病、インプラント、保存、補綴などの各科目でのスペシャリストは多いのですが、特に複合的な治療の場合、一人の患者さんを治療するには、複数の先生の処置が行われる為に治療の考え方に相違が生まれることもあります。その点私たち一般開業医は大学人ほど専門性は無いかも知れませんが、最初から 最後まで一貫して治療できることが強みだと思います。患者さんが何を考え 何を希望するかということ、偉そうな言い方をすれば、口の治療からその方の人生感までも考慮した治療が出来るようにと思います。しかしそのことは大学関係者も気がついていることで、縦割りの体系の問題点を我々臨床家から意見を聞きたいように感じました。そのようなことから今回は、学術的な話より、インプラント臨床を通して患者さんとのかかわりを中心に、お話できたら良いかと考えてます。
2006年7月24日 9:52 AM カテゴリー: インプラント関連