患者さんの笑顔のために

 患者Kさんは10ヶ月前に来院されました。まだ20代の女性です。治療希望は綺麗な歯になりたいという要望でした。口の中を拝見させていただきましたところ虫歯はほとんどありませんが、歯列不正と 前歯の神経を取ってあり歯が変色し、一部破損しておりました。口腔内全体的には歯肉が炎症を持っていて軽度の歯周疾患もあり、歯は全体的にステインがついた状態でした。Kさんに状態を説明すると、ご自身の歯並びが気にかかってるとのことで、矯正の希望もありました。確かに歯列アーチが大きくて歯が波打った歯列不正でした。ここで抜歯して歯を並べるかどうか迷いましたが、Kさんの明るく笑った顔から見える綺麗な歯並びを想像したら、抜歯しないで矯正をして、綺麗な歯にしようと思い、Kさんに治療方針を説明し、理解をいただきました。まずは基本治療の歯周治療を終えてから矯正治療を行い、抜歯をしなかった為役6ヶ月の期間で矯正治療はほぼ終了しました。その後 全体の歯のホワイトニングをして最後は破損した前歯をオールセラミックでやり変えて治療は終了しました。治療終了後のKさんは大変喜んでおられました。友人や 家族からもしかして彼からも?褒められたとのことでした。私もうれしく思います。Kさんの治療をさせていただき、私自身も勉強させられました、矯正治療で抜歯するかどうか、結果的に抜歯しなくて良かった症例です。彼女も自信が持てて、最初来たときは口元を気にしてあまり笑顔を見せませんでしたが、今は自信たっぷりな笑顔を見せてくれます。きっと仕事でも友人の前でも明るく振舞っているんだろうなと思います。歯が綺麗になったほか歯肉の色も綺麗な薄ピンク色になり、歯と歯肉の色形の調和が取れ健康な口腔環境が獲得されました。まさに審美歯科の求める形です。私はKさんや他の患者さんでこのような治療を行なってますが、歯が綺麗なることでその人の性格まで明るく前向きになるように思えます。治療期間中我慢をさせられ絶えてきた患者さんから感謝されると、此方のほうこそ頭が下がります。そして美しい笑顔を見せられると私も協力できて良かったと思います。改めて辛い治療に耐えていただいてる患者さんに感謝する想いです。

2005年6月1日 11:25 PM  カテゴリー: 一般的な歯科情報